君はうまく辿り着けたかな?

病院で火葬場を紹介してもらいました。


「あんたの犬なんだから全部自分でしなさい」


と言われ、仕方なしに火葬場に連絡。
15時からなら空いてますと言われ惜しむ時間もなく火葬場へ。


場所がわかりにくくて迷ったあげくやっと着きました。
受付に行くと重さ計るから犬を持ってきてほしいと言われる。


…こんなに人目につくとこで?


めちゃくちゃ職員なんだか客人なんだかが見てくる。
…飼い主としては堪らない。
玄関に置かなくてもいいじゃないか。


乗せてきた座布団とタオル込みで計っても彼女の体重はもう10kgなかった。
どんだけ過激なダイエットだよってなくらいだ。

構内回ったところに施設があるので連れていってくださいと言われて車で移動。





小動物焼却施設





「やっぱり動物ってモノなんだね」


とおかんが言う。
知ってるけど…今は見たくない表現だな。


彼女を抱き上げて、施設まで行く。
台が出されていた。
仏壇?も一応ある。


綺麗になるまで1時間半くらいかかると言われた。
1時間半も焼かれるのか…。


頭を奧にして、一緒に入れるのはタオルくらいにしてほしいと言われ、彼女を抱き上げる。
台は熱いようで気をつけてと言われた。
いっそ火傷くらい残したいけど…。


タオルを置いただけで焦げた。
熱い。


台の上に置いた彼女を一撫で。
別れを告げた。


燃やされる彼女を最期まで見つめて、奧へと完全に入れられた。
扉が閉まる。
火がついた。


終わるのは16時40分以降。
どこに行こうとも思えず、敷地内を残った二匹と散歩した。


どうやらここは民間なのか市営なのかわからないけどゴミ処理場らしい。
ごみと隣通しで焼かれるのは飼い主として何だか…ゴミ扱いされてるみたいで嫌だった。


煙というほどの煙ではなく、ただ熱風みたいなものが煙突から出てた。
人間ほどじゃないのか。


待ってる時間も苦痛で、小さな待合室で待ってみたりするけどすぐ傍で燃えているかと思うと複雑で泣くのをこらえるので必死だった。


結局犬も疲れてたから車で待つことにした。
白い塊になる姿を想像して、また泣くんだろうなと思う。
車から見える煙突の熱に、具合が悪くなりそうだ。


40分よりも早く行ってみると、もう台は出されていて。
四角い箱と拾うための木箸とちりとりのようなもの。


小さくなってまあ…。


小さいものは粉々に散らばってた。
大きいものは残さず取って。
取れるだけ取った。
黒く残った炭はおそらく…お腹の中。


時間は17時前。
まだ納骨してくれる時間に間に合う。


行くと会費を払い、納骨場所に案内された。
どうやら箱ごと納めるようで、少しだけほしいとお願いして一本大きめのを取り出した。


年に一回催しするから宜しかったら来てくださいと言われた。


四十九日終わったら庭に持ってきたそれを埋めるように母に言われる。
ずっと持ってちゃいけないのか…。


納骨した箱には名前書いてないし…並べられてしまったらもうどれが彼女かわからない。
なんだか呆気ないくらい簡単に手放してしまった。


よかったのかな…これで。








でも火葬場は別のところ探した方が良かったかなぁ…?
いちばん近いとこで済ませちゃったけど…。
それでも40分くらいかかる場所だったんだけど。



最期の最期でまた後悔する。



しばらくは何かしようとか思ってないので若干潜ろうと思います。
更新しなくて申し訳ないです。

オフがばたばたしてたもので反動で余計にやられてしまいました。



とりあえずは彼女の無事を願い、無事辿り着けるといいなと思います。
あー…でも紐外してたから好き勝手走っていってどこか別のとこ行ったかもしれんな…付けておくべきだったか?





どうか、この先も幸せでいてほしいと願うだけですね。


幸せでありますように。